第三章・徐々に複雑化させてわかりづらいシステムへ変わっていった投資信託

#21 過去に私が勧められたネットワークビジネスについて

私が営業を受けてネットワークビジネスに入会したのは、詐欺被害にあったこの1件と健康食品の1件の2件です。
1件目の方は、弟から紹介されて始めたもので、今順番にこのサイトでお伝えしているお話です。
2件目の方は、親から誘われた話です。
どちらも身内からという、とても近しいところから勧誘されたものです。
身内に対しての甘い対応が見受けられます。

入会してしまったのは身内からでしたが、それでも生きていると何かしらネットワークビジネスの話は耳に入ってくることになります。
私は人付き合いが少ない方ですので、きっと耳に入ってきたネットワークビジネスの回数も少ない方だと思いますが、人付き合いが多くて友人・知人が多方面にいらっしゃる方はその数に比例してネットワークビジネスに誘われる件数も多くなるのではないでしょうか?

ここでひとつネットワークビジネスの勧誘経路を簡単におさらいしてみようと思います。

自分の親や弟から・・・

まずは一つ目です。
身内からネットワークビジネスを勧誘されるパターンです。
私の場合は元々親がネットワークビジネスにいろいろと手を出していたということから入口がすごく軽いものでした。
私が成人してから、健康食品のネットワークビジネスに入会を勧められたこともあります。
そして弟が話を持ち込んできた投資の件、今一連の流れでお伝えしているこのお話もそうです。

身内から勧められると心が緩んでしまうことはあると思います。
もちろん毅然とした態度で断る方もいらっしゃるでしょうし、「そんなものに入ってはいけない!」と、なんとかして辞めさせようと努力される方もいらっしゃるでしょう。
ですが、残念なことにそのような対応ができる方ばかりではありません。

また、近からず遠からずの距離感の親戚のおじさん、おばさんから勧誘されるケースもあります。
親兄弟ほどの距離感ではありませんが、遠すぎることもない微妙な距離感なので「話だけでも聞いてあげないと悪いかな?」と良心が働いたり、親戚同士の関係性が悪化しないようにやんわりとした対応を迫られることもあるかと思います。
特に、しつこく誘ってくる親戚の方がみえる場合は「どう断ったらいいんだろう?」と困っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

職場の同僚から・・・

職場の同僚がネットワークビジネスに入っていて、商品を勧められたり副業としてやってみない?と勧められることもあります。
私の場合は商品を勧められました。

何かしらの体の不調を抱えて生きている私ですので、そういう話を会話の流れでポロッと話したら「こういう商品があるんだけれど飲んでみない?」とサプリメントを勧められました。
翌日には「昨日話してたやつ持って来たから飲んでみて?」と、早速アプローチがあり数日分のサプリメントをプレゼントされました。
帰宅後にサプリメントに印字されている商品名をネットで検索してみたら「あ、なるほどな」と思ったものです。
数日後、その方には「効果は感じられなかったけれど、これ高いんでしょ?」と尋ねたら「うん、ちょっと高くて◯円なの。」と答えてくれたので「高すぎるね・・・」というような感じでお断りさせて頂きました。
その方は人間関係を壊したくなかったのか素直に引き下がってくれました。

職場の同僚だけでなく、先輩や後輩からネットワークビジネスを勧められるというケースもあり、同じ職場で働いている以上、断ったら関係が悪化して業務に支障が出てしまうかもしれない・・・と悩んでしまう方もいらっしゃると思います。
後輩からの勧誘であれば断りやすいかと思いますが、同僚や、ましてや先輩社員からの勧誘だとより断りにくさが増してきます。
そういうケースの場合は相手よりもさらに上の先輩や上司に相談することをお勧めします。
「ネットワークビジネスの勧誘を◯◯さんから受けているのですが、断ってもしつこくて人間関係が悪化して業務に支障が出るかもしれません。」というような感じで。
会社の就業規則でマルチ商法の勧誘を社内で行うことを禁止している場合もありますし、業務に支障が出るとなると放置しておくこともできない問題になりますので、目上の方への相談をお勧めします。

高校の時のクラスメイトだった友人から突然連絡があり・・・

「昔の友人や知人から突然連絡があって、会いに行ったらマルチの勧誘をされた。」
なんていう話はよく聞く話ですよね?

当然のように私にも同じ出来事が起こりました。
長らく会っていなかった友達から「今度そっちに帰る予定が出来たから、久しぶりに会わない?」というメールでした。
喫茶店で会って思い出話で盛り上がったりもしたのですが、徐々に話は怪しい方向へ流れます。

友達:「少し前に結婚してさ、子どももできたんだけど、会社の給料が低くてさ・・・」
私:「うん。」
友達:「将来の生活が不安だから他にもやれること探しててさ・・・」
私:「うん。」
友達:「最近投資も始めてみたし、こういう商品を扱っている仕事も始めてみたんだけど・・・。」
私:「(あ、これあかんやつや。)」
と、見事にここまでテンプレっていうフルコンボでした。

当時の私は「投資信託のネットワークビジネスに入会している最中」でしたので、その話を引き合いに出して、自分のやっているネットワークビジネスの話と、◯◯君のやっているネットワークビジネスの話の交換をしようか?という方向で会話を進め、勧誘するならこっちも勧誘するよ?という姿勢をとりました(彼を勧誘する気は最初からなかったけども)。
会話の着地点としては「今自分はこっちのネットワークビジネスをやっているからあなたのネットワークビジネスには入る気ないけどね。」という内容を優しく伝えました。
最終的には相手から「こっちに何のメリットもないやん。」と言われ、得体の知れないモヤッと感を抱きつつ解散しました。
それから十数年経ちますが、それ以降彼からの連絡は一切ありません。

相手の勧誘を断りやすいカードを持っているとこんなにもあっさり引いてくれるのかと、このときばかりは思いました。
が、今はもうこのカードは持っていませんので、もし誰かに勧誘されたら正面から向き合って断るしかないなと思っています。

このようにネットワークビジネスへの勧誘は日々の生活の中にどこにでも潜んでいます。
少しでも怪しいなと感じたら、そして自分の心にザワつきを感じたらしっかりと断りましょう。

>>次の話へ(#22 ネットワークビジネスによくあるイベントのお話)
<<前のページ(#20 私が加入していたネットワークビジネスの年齢層について)
<<ホームへ

タイトルとURLをコピーしました