自分が子どもの頃、両親はネットワークビジネスをやっていた
自分が覚えている中で、親が最初にやっていたと感じたネットワークビジネスは「Amway(アムウェイ)」でした。
小学校の3,4年生くらいの頃だったでしょうか。
当時はそれがネットワークビジネスだとは思ってはいませんでしたが、何か販売みたいなことをしているとぼんやり理解していました。
知り合いから勧められたようでした。
「Amwayの商品は良い商品が多い。環境にもやさしい。長持ちする。」みたいなことを言っていたような気がします。
実際に家で使う生活用品にAmwayの商品が紛れ込むことが多くなりました。
自分で使って試していたのだと思います。また、商品在庫も持っていて在庫商品専用の棚が自宅にありました。
子ども心に嬉しかったのは、粉末のジュース(水に溶かして飲むタイプのもの)が定期的に飲めたのと、チョコレートのお菓子があったことでしょうか。
ただ、結局うまく売上が立たなかったのか数年後には脱会していたようです。
在庫もそれなりにありましたが家で消費したのかなと感じています。
今現在もAmwayの商品で気に入っているものがあり、知人からそれだけは購入しているようです。
いくつかのネットワークビジネスを入会しては脱会してを繰り返していた
Amwayの後にも両親(基本的に父親が始める)はネットワークビジネスに入会し、脱会しを繰り返していました。
時系列は忘れてしまいましたが、覚えているものを挙げてみたいと思います。
- 「チキン・キトサン」というものが体に良いらしいということで、そのサプリメントを商品として扱っていたネットワークビジネスです。夕食の後、父は毎晩そのサプリメントを摂取していたのを覚えています。
- 「核酸」というものが体に良いと言われてそのドリンクを商品として扱っているネットワークビジネスです。「フォーデイズ」という会社がやっていて、今もあるようです。私も勧められて飲んでいました。美味しいとは思いませんでしたが、不味くもなく飲むことは出来ました。
- 「ノニ・ジュース」も体に良いと言われて始めたネットワークビジネスです。私も飲んでみましたが、すごく不味い味でした。これは割と早く辞めたはずです。二度と飲みたくない味でした。
- 「ナチュラリープラス」もやっていました。「スーパー・ルテイン」が目にいいということで始めたようです。こちらもサプリメントでした。カプセルでしたが、中に入っているエキスはドロッとしていて、色々なものが凝縮された味なのだろうなと思います。割って舐めてみましたが「うーん、まずい!」でした。そのためのカプセル化でしょう。これに関しては事項でもう少しお話ししたいと思います。
と、このように私が覚えているだけでも4つ。Amwayを合わせると5つのネットワークビジネスに手を付けていたことになります。知らないところでこれ以外にももしかしたらやっていたかもしれません。
父の熱量の問題だったのかもしれませんが、2000年代に盛んに活動していたイメージです。
ネットワークビジネス大好きな父親でした。しかしその全てが儲からずに辞めています。
ちなみに、その商品が体に良かったのか悪かったのかは今でも不明です。
自分が成人後に親の下層に入会したこともある
ではここで「ナチュラリープラス」に関して、もう少しお話ししたいと思います。
ナチュラリープラスに入会したのは両親が先でしたが、しばらくして私も入会しました。
自分から進んで入会したというより、親に頼まれて・・・だったように思います。
親の下層に何人かつけば紹介料が入ってくるということで、その頭数のためだったような気がします。
商品自体は自分で購入していました。
パソコンの仕事をしていた私にとって「目に良いらしい」というウリは確かに惹かれるものもありましたし、このくらいならいいかと思い入会しました。
購入した商品(サプリメント)も飲んでいました。ただ実際に目が良くなったのか分かるものではありませんでしたし、商品自体も安いわけではないので、気がついた時には辞めていました。
私も一度だけ友人に勧めたことがありましたが、優しく断って頂きました。
断ってくれてありがとうと、感謝しかありません。
ネットワークビジネスに対してのハードルが下がっている
このように両親がネットワークビジネスをしているという家庭環境の中で育ってきた私は、ネットワークビジネスに対するハードルがものすごく下がっていました。
世間ではマルチ商法と言われてとても嫌われている販売ビジネスです。
ですが、私の家庭内ではそれが当たり前のように溶け込んでいて「普通」になっていました。
ネットワークビジネスがどういうものなのかなんとなく雰囲気で理解しています。
大人になれば、それが世間では嫌われているビジネスだということも頭では理解しています。
ですが「もしかしたらうまくいくかもしれない」というぼんやりとした期待もあるビジネスだという刷り込みは完成していました。
つまり、もし誰かが自分のことを誘ってきた時「ならちょっとやってみようかな」という思考になりやすいのです。
その思考を解除するためには、自分がマルチ商法を嫌う側の立場に立たないといけません。
ネットワークビジネスは商品力だけでは売れないということを理解しているかどうか
ネットワークビジネスの販売方法は基本的にどれも同じです。
報酬システムと商品が違うだけです。
人に商品を紹介して、自分の下層に人を増やしていくという基本構造が同じなので「営業」というものが必ず発生します。
もちろん「扱う商品が魅力的に感じないといけない」ということは大前提としてあります。
商品力の高さは大切です。
そしてその商品を自分が魅力的に感じたとしても、まだ自分が消費者という立場で買いたいと感じているだけです。
自分が買いたいと思った商品。
自分が魅力的だなと感じた商品。
これは売れるかもしれないと感じた商品。
それらを売る立場になったときに「営業」が発生します。
いい商品なんだから売れるはず。自分が買いたいと思った商品なんだからみんなもそう思ってくれるはず。
本当にそうでしょうか?
本当に買ってくれると思いますか?
しかも、世間的には嫌われているマルチ商法という販売方法で、ですよ?
よほどの「営業スキル」が備わっていないと売れないはずです。
しかも過剰な商品力のアピールは御法度です。
それが分かった上で、営業できますか?
「それでも自分なら売ることができる!」と、もし思っているなら、それはもう沼にハマっているかもしれません。
本当に「売ることができる」人は一部の営業スキルを持ち得た人だけでしょう。
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