第四章・詐欺と判明!首謀者は逮捕され多額の損失金が生まれた

#30 投資詐欺にあわないために。投資は自分で調べて自分の力でやっていくのがベスト。

投資に関して何も知らないことが一番詐欺に遭いやすい

友人知人から投資の話を持ちかけられた時、あなたならどうしますか?
ストレートに「やらない」と断れますか?
投資に全く興味がない、もしくはすでに自分でやっていて成果が出ているのなら、よくわからない投資の話を持ちかけられたとしても断れることでしょう。

でも「少しだけ投資には興味があるけれども、どうやって初めたらいいかわからない」とか「投資って儲かるらしいけど危ないんでしょう?」とか「投資はやっているけれど満足いく成果が出ていないからもっと儲けたい!」というような感情を抱えてみえる方は要注意です。

特に何も知識がない状態の時が危険で、「難しい投資を勉強するよりも、こっちの投資の方が難しく考える必要ないから初心者でも成果がが出せるよ?やってみない?」と誘われてホイホイついて行ってしまう可能性が上がります。
詐欺師の思う壺です。
私が詐欺に引っかかってしまったケースもこれに近いものがあって、私自身が投資に興味を持ち始めていたタイミングで、でも何から手をつけていいか迷ってもいた時でしたので、一つの選択肢としてこういうのもやってみてもいいのかもしれないと思ってしまったのが運の尽きでした。
その後並行して自分の力で株式投資にも手を出したりも始めたのですが、最初に始めた投資が結果的に詐欺だったという痛い過去が出来上がってしまいました。

「自分では投資に関して何も知らないし分からないけど、任せておいたらなんかお金増えるらしいから楽だよね」みたいな甘い考えを持ちやすい方は危機感がなくて一番危険です。
特に金融庁が認めていない取引業者や誰がやっているとも分からない実態の不明瞭な投資の話は基本的に黒だと思っておいた方が間違いないです。

まずは少しでいいから投資って何?どういうことをするものなの?と疑問に思って調べてみること

全く投資に関して知識がないのに始めてしまうというのは非常に危険です。
さわりだけでも知識を入れてから検討して取り組むべきだと私は思います。

確かに銀行などが投資信託の話を進めてくるケースも昔はよくあったでしょうし(今もあるのかな?)、それこそ「銀行の人が進めてくれたし、自分はよく分からないけどお願いしておいたらお金が増えるらしい」ということで始める方も多かったようです。
ですがそれは取引業者として信頼できるところから買っているという安心があったはずです。
反面として手数料は高いというデメリットもありますが、今までの付き合いや地域社会に根付いている取引銀行から購入するものですので、信頼度は高いですよね。

最近は自分自身でネット証券を使って取引を始める方の方が多いと思いますし、まさに自分もそのタイプでした。
ここ数年ではとても小さい金額から買える投資の商品も出来ましたし、ポイント投資というものも生まれています。
誰でも手軽に簡単に投資が始められる時代になりました。
ですので自分でどこの会社がいいのか、何に投資するのか、どういう株式がいいのか、どういう投資信託がいいのかということを考えたり調べることから始まります。
そういうことを繰り返しているうちに徐々に慣れてきて、たとえ大きく稼ぐことができなかったとしても知識や経験は確実に溜まっていきます。

知識や経験が蓄積されると、もし友人知人から投資の話を持ちかけられた時に「あれ?この話はなんかちょっとおかしいぞ?」と疑問に感じる度合いもより敏感になることでしょう。

もし投資をやってみたいと感じたら、大手の証券会社に登録するのがベスト

自分で投資を始めてみたいなと考えた時、まずは証券口座を作ることが必要になります。
いくつか例に挙げてみますと

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • auカブコム証券
  • GMOクリック証券
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • DMM株

などがあります。他にも多くの証券会社がありますので興味がございましたら比較検討されることをお勧めします。
基本的にはSBI証券楽天証券を押さえておくことが今現在では最適なのかなと感じています(私個人の見解です)。

私自身はメインの証券会社は楽天証券を使っています。楽天証券のiSPEEDというアプリで簡単に株式の売買ができるので気に入っています。
SBI証券の口座も持っていますが、今現在の私自身にそこまでたくさんの資金がなく分散させる必要性が感じられないので眠らせています。

口座が開設し終わったら、初めて入口にたったことになります。
自分で何に投資しようか迷ったり、どの銘柄を買おうか悩んだり、楽しさと不安が同居するドキドキ感が味わえます。
投資が上手くなってくると会社の情報を調べてしっかりと銘柄を選んで売却益を狙うのですが、私の場合はそのようなレベルになれないので、株主優待目当ての長期保有で楽しんでいます。
他にも毎月少しずつ買い足す投資信託をしています。今の所は含み益の状態で保有できています。

最初から大きな金額を投資しないこと。まずは小さいお金で「体験」や「経験」を積む

証券口座を無事に開設し終わって、銘柄選びも悩みに悩んで「よし!これに投資しよう!」となったとき、いくらから投資しますか?
いきなり数百万円というお金を注ぎ込みますか?
有り余るような財力があれば別ですが、毎月のお給料から少しずつ投資をするために貯めてきた貴重なお金のはずです。
投資する金額にも慎重になりたいものです。

まずは「取引」がどういう形で行われているのかを体験してみることが大切なので、わざわざ高いお金を出して始めることはありません。
このくらいなら手を出してみてもいいかなと、お金の負担も心理的負担も軽いものからやってみることが大切です。
私は慎重派でしたので、そういう感じで始めました。
そして何度か取引を経験して「こうやって売買するんだな」ということが馴染んだあたりから、ちょっとだけ高いなと思うような銘柄にも手を出すようになりました。

先にも書いた通り、どちらかというと株主優待欲しさの長期保有で楽しんでいるだけですので、大きな売却益を得て儲けているわけではありませんが、ささやかな楽しみとして生活の一部となっています。
時流もあるので、保有している状態で含み益があある時は嬉しいですし、含み損になっているときはショボンとなりますが、それも投資の一面です。
損切りするのかキープして上がるまで待つかというのも自分の匙加減一つです。
もちろん売却益が得られそうな時は、思い切って売ると利益が得られるので楽しいです。
NISAの枠でしたら非課税になるのも嬉しいですよね(私はあまり生かしきれていませんが・・・)。

こうして小さくていいので、少しずつ「経験」や「体験」を積み上げて蓄積してくことが大切だと感じています。
何より、自分の生活が圧迫されてしまうような投資はよくなくて、あくまでも余剰金で生活に困らない程度で楽しむことが大事です。
身の丈にあった投資というのも考え方として大切かなと私は思っています。

投資の知識がつけば投資詐欺を回避できる可能性が高まる

投資の取引が少しでもできるようになると「自分で出来た」という自信が付きます。
もちろん成功だけじゃなくて失敗することもあるでしょうが、「取引ができた」という経験はついたはずです。
しかもただ売買するだけじゃなく、なぜその銘柄を買ったのか、どういうタイミングで買ったのか、何か理由があって買ったはずです。もちろん株主優待が欲しかったから、というのも理由になります。
考えがあって買ったのですから「考えたこと」や「買うときに判断した材料」も経験として蓄積されてきます。

ある程度知識や経験が蓄積されてきたタイミングで、友人や知人から「こんな投資があるんだけど」と話を持ちかけられたら「もう投資は自分でやっているから」と断れるのではないでしょうか?
「それよりもいい投資だよ?」と伝えられても、そういう投資が“普通じゃない”から怪しいと理解できるのではないでしょうか?(怪しいものが魅力的に感じてしまうタイプは例外)
また、相手にたいて「目論見書はあるの?」とか「金融庁でしっかり認められている取引業者なの?」など突っ込むこともできるようになっているかもしれません。

知識があれば100%回避できるかと問われると、必ずしもそうではないと思いますが、それでも回避できる確率は上がるはずです。
詐欺かもしれない投資の話に乗ってしまうようなお金があるのならば、そのお金は自分の手で投資を始める方に回した方がとても有意義なお金の活かし方だと思います。

投資に興味があるのならば、友人知人が持ってきたよくわからない投資の話に乗るのではなく、まずは自分で証券口座を開いて、自分で銘柄を選んで、自分で投資を始めるという体験を始めましょう。

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