私が引っかかってしまったのはネットワークビジネスを介しての投資詐欺被害でした。
いきなりハードなものに引っ掛かってしまいました。
「詐欺」と聞くと、昔からよくあるのは「オレオレ詐欺」ですよね。
「オレオレ詐欺」という言葉もすごく世の中に浸透したなと感じます。
しかしそのオレオレ詐欺もいろいろな派生系が生まれているということも耳にしますよね?
徐々に複雑化・巧妙化していき、私たちもより一層気を引き締めて対応していかなければなりません。
そこで今回は、特殊詐欺の種類についてご紹介していきたいと思います。
代表的な特殊詐欺1:オレオレ詐欺
振り込め詐欺を有名にさせたのに一役かったのが「オレオレ詐欺」です。
ある日自宅に掛かってきた電話に出たら「あ、オレだけどさ、交通事故起こしちゃってさ。今すぐ◯万円必要なんだけど振り込んでくれない?」というのが定番文句ですよね。
事故や仕事のトラブルなどをネタにして、相手にお金を払わなくてはいけないから今すぐお金が欲しいという手口です。
子どもや孫が遠方に住んでいてなかなか会えない場合や、自宅に不在な時間が長い場合などに騙されがちです。
身内になりすまして良心に付け込んでお金を騙し取ろうとします。
登場人物がなりすました身内だけではなく、仮想の被害者や仮想の警察官なども登場し、よりリアリティを持たせた状況を作り出すケースもあります。
相手から掛かってきた電話をそのまま鵜呑みにせず、まずは本当にその人が身内なのかどうか疑う必要があります。
掛けてきた相手に合言葉(事前に決めておく必要があります。)を要求したり、自分が知っている電話番号の方に一回掛け直してみたりなどを試してみましょう。
「とても急いでいる」と緊急性を煽って、こちらの回避行動を防ごうとしてきますが、そんな時こそ慌てず落ち着いての対応が求められます。
代表的な特殊詐欺2:架空料金請求詐欺
架空請求詐欺も多い詐欺被害の1つです。
昔からよくあるのが閲覧した覚えのないWebサイトからの高額な請求書が届くことです。
ハガキや封筒などの現物で届くこともありますし、メールで届くこともあります。
差出人は公官庁などを装っているケースや、企業を装っているケースがあります。
急にそのような請求書が手元に届くと、焦ったり恐怖したり冷や汗が出たりと、正しい判断が取れなくなってしまいます。
振り込めばこの恐怖から解放される・・・と考えてしまうと、見事に相手の罠に落ちてしまいます。
そのような請求書が届いても無視を決め込まなければなりません。
当然ですが、その請求書に書いてある連絡先にも連絡をしないようにしましょう。
ワンクリック詐欺も同様で、一度のクリックで契約が成立したかのように見せかけ、高額な支払いを求められます。
このような場合も無視することが最適解です。
ですが、自分のパソコンに何かしらの不正なプログラムが入り込むことがあり、請求画面が定期的に表示されるようになるケースもあります。
このような場合はそのプログラムを削除するか、パソコンをクリーンインストールする必要も出てきます。
代表的な特殊詐欺3:還付金詐欺
税務署の職員や自治体の職員・年金事務所の職員などの名をかたり、税金や医療費・保険料の過払金の還付や未払いの年金があるなどと「あなたに受け取れるお金があります」と語りかけてきます。
そしてATMへと誘導され、指示通りにATMを操作するとお金が振り込まれるどころか、相手にお金を振り込んでしまうかたちになります。
お金を振り込んでもらうのにATMへ誘導されること自体がそもそもおかしいのですが、使い慣れていない機械のことだとよくわからない方もおみえになるでしょう。
それに「期限が迫ってるから急いでください」などと言われるとすぐに行動してしまう方もみえるかもしれません。
還付金がATMの操作で振り込まれるということは絶対にないので、このような話には耳を傾けないようにしましょう。
もし相手から電話番号を聞き出せたのなら、その番号が正しい機関の番号なのかを調べるとともに、その機関で確かに還付金を出しているのか問い合わせて確認してみるのも良いでしょう。
代表的な特殊詐欺4:キャッシュカード詐欺盗・預貯金詐欺
こちらも最近多発している詐欺です。
「口座が不正に利用されている」や「キャッシュカードが不正に利用されている」「クレジットカードが不正に利用されている」と、警察官やお店の従業員を装った詐欺師から電話がかかってきます。
キャッシュカードの場合は電話の後に、自宅に訪問され「新しいものに交換する」や「一旦カードを預からせてもらう」などとして、すり替えられたり持っていかれたりします。
その際に「手続きに暗証番号が必要」などと言葉たくみに聞き出そうとしてきます。
絶対に暗証番号は教えないようにしてください。
また、クレジットカードの場合も同様に「不正利用されているカード番号が一致するか確認したいので番号を教えて欲しい」などと電話でクレジットカード番号や暗証番号やセキュリティコードまで聞き出そうとしてくるので、絶対に教えないようにしてください。
代表的な特殊詐欺5:金融商品詐欺
株や投資をネタにお金を出させるタイプのものです。
未公開株や社債などの商品を「今は安いけれどもこれから必ず上がるから」と誘ってきます。
投資信託の場合だと偽の取引をあたかも本当に儲かっているかのように見せてきます。
「今しか買えない」とか「ごく一部の限られた人にしかお伝えしていません」とか「あなただけ特別にお伝えしています」など緊急性や特別感を演出して言葉たくみに誘ってきます。
少しでも「やってみてもいいかな」と思ってしまうと運の尽きです。
畳み込まれて始めてしまいかねませんので、初めからしっかりと断るようにしましょう。
最近では「仮想通貨(暗号資産)」も詐欺の対象になっています。
こちらも偽の取引を見せて儲かっているようにみせかけたり、他にもいくつかの手段で騙し取ってくるようです。
投資に関して言えば、金融庁の未登録業者で取引することはかなり危ないので、身を守るためにも金融庁の取引業者でのみ取引を行うのが得策だと思います。
仮想通貨(暗号資産)に関しては、金融庁の未登録業者というのは多く存在していて(特に海外の取引所)どうしてもそういうところを使いたいということが出てくると思います。
自分が使いたいと思っている取引所が安心・安全なのか、なるべく多くの情報を集めてから使うようにしましょう。
そして、間違ってもよく知らない人から勧められた取引所を「オッケー、すぐやってみるよー」なんて登録しないようにしましょう。
その他の特殊詐欺
上記で取り上げたのはほんの一部の詐欺の種類で、他にもさまざまな特殊詐欺があります。
フィッシング詐欺
大手のウェブサイトそっくりに偽サイトを作り、そこへメールや広告などから誘導をはかります。
間違ってログインしてしまうとアカウント情報(ID・パスワード、クレジットカード情報など)が取られてしまいます。
メールや広告に記載されているホームページアドレスが本当に正しいかどうか注意する必要があります。
アドレスが一文字違いだったとか、似たようなアルファベットが並んでいたとか、ドメインが違うとか。
正規のサイトと微妙な違いがあります。微妙なのでしっかり見ないとわかりません。
慌てず、落ち着いて見極めてください。
情報商材詐欺
高いお金を出して買ってみた情報商材が実は大した内容のノウハウではなかった、とか高額なセミナーに参加することになったりなどがあります。
情報商材の全てが悪とは言えませんが、中にはよくないものも混じっていますので正直怖いです。
情報商材というものがあることは知ってはいますが、私は一度も購入経験がありません。
副業詐欺
副業がブームになって数年が経ちますが、本業以外でお金が入ってくるのはやはり魅力がありますよね?
そんな副業ですが、副業を始めるにあたり業者に登録が必要だとか、ましてや高額な道具が必要ですと言われてしまったり、次から次へと「これがあると便利ですよ」とさらに道具が紹介されたり。
時には教材を買わされることもあるかもしれません。
道具や教材を買ってばかりで、副業で稼ぐどころの話ではありません。
副業を始めるにあたり基本的にお金はかかりませんし、お金が必要(準備資金)な副業を始めたいのであれば、自分で検討できるはずです。
融資保険金詐欺
ある日自宅にハガキが届いたり、スマホ・PCにメールが届いたりします。
無担保・低金利・保証人不要をうたうような内容になっています。
保証人はいらないけれども保証金がいるとしてお金を取られたり、手数料をとられたりします。
結婚詐欺
こちらは昔からよくありますね。
結婚をチラつかせて相手からお金を騙し取るといういつもの手口です。
相手を惚れさせたらこっちのもの!惚れた弱みに漬け込まれ、あれやこれやと理由を作られお金を吸い取られます。
惚れている方は「大切な人を助けたい」という純粋な思いが生まれているかもしれませんが、詐欺師はしめしめと思っていることでしょう。
オークション詐欺
オークションで落札した商品がお金を支払っても届かないとか、届いた箱を開けてみたら中身が空っぽだった、などの時は典型的なオークション詐欺です。
偽物が送られてくるというケースもあるようです。
まとめ
このようにほんとうにさまざまな詐欺が世の中には存在しています。
今回ご紹介したものが全てというわけではなく、他にもいろいろと存在しています。
少しでも知識があれば対応できることもありますし、何も知らないよりは知っていた方が今後の生活に役に立つこともあると思いますので、「なんかこれどこかで読んだな」と「あ、これ知ってるな」となっていただければ幸いです。
参考までに他サイトですが、リンクを貼っておこうと思いますので、お時間のある時に一読されてみては如何でしょうか?
【参考リンク】
警察庁 特殊詐欺対策ページ
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/
佐野市
https://www.city.sano.lg.jp/soshikiichiran/gyousei/kikikanrika/gyomuannai/5/16067.html
日本初の集団訴訟プラットフォーム
https://enjin-classaction.com/column/detail/?columnId=878&category=scam#3index
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